監督不行届/安野モヨコ
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発売からちょっと経っちゃいましたが(というか、読んだのもちょっと前なのですが)、
面白かったのでご紹介。
マンガ家安野モヨコさんと、「新世紀エヴァンゲリオン」の監督(というのがやっぱり
今でも一番通りがいいんだろうなあ)庵野秀明さんの新婚生活を描いたエッセイコミックです。
といってもらぶらぶ新婚生活、ってな感じではなく、夫・カントクくんのオタクな
生態や、「健全で理想的な生活」とはかなりずれた生活態度(風呂に入らないとか
極度の偏食とか)、さらにその夫に振り回されつつ、自らも次第に内なるオタク属性を
呼び覚まされていく妻・ロンパースの姿が描かれております。
うちのだんなはもちろんカントクくんほどオタクではありませんが(いわゆるオタクな
方達とは一線を画していると思いますが)、アニメ・マンガに対する興味は
30代半ばの男性の平均からすればかなりある方だと思われます(控えめな表現)。
で、かくいうわたしはたぶん女性の平均からするとかなりオタ素養がある方だと
思われ(あくまで素養であり、開花はしておりませんが)、ファッションよりも音楽や
マンガに興味があって、アーティストや作家を一度気になるとかなり網羅的に
集めちゃったりもしますし、ああ、たぶんコレクター属性もかなりある。
そんなわけで、ここまでディープじゃないですが、描かれている日常はなんとなく
身に覚えがあり、「あるある」または「うちはそこまでじゃないけど分かる分かる」
とうなずいてしまう描写が多くて面白かったです。
趣味が異なる夫婦というのも世の中には多くいますし、うちも完全に好みが一致する
わけではありません(たとえば読む小説のジャンルはあまり重ならない)。
でもやっぱり、たとえば日常の会話にアニメの台詞がぽんと出てきて、その出典が
お互い分かってにやりとしたりする、なんてのは、単に生活を共にしているだけでは
ない、特別な「仲間意識」が芽生えちゃったりして、夫婦の間を近づけてくれると
思うんですよね。
だから、「いちゃいちゃしたらぶらぶ」とは別物ですが、この作品に描かれたお二人の
関係はやっぱりとっても仲良しに見えるのです。作者がカントクさんに冷静に
つっこみを入れていてすら。
ちなみに我が家ですが、現在だんなから我が家での基礎教養として、
あるテキストの読破を言い渡されております。
それは「アストロ球団」(現在絶版の集英社漫画文庫版、全20巻)。
忙しくてなかなか読み進まず、まだ2巻目です……。

